馬乗り袴と行燈袴の違い

  • 2021年7月12日
  • 2022年4月19日

袴のお問い合わせで多い内容で、馬乗り袴と行燈袴の違いを教えてください!との、内容がございます。

見た目は同じでもお仕立て方法が異なりますので、縫製が異なっております。

馬乗り 行燈 といった言葉自体初めて聞く方も多いと思いますので、是非参考にしていただければと思います。一口に袴といっても色々と種類がございます。

その中では今回はご質問の多い馬乗り仕立てと行燈仕立ての違いについてのご案内をさせて頂きます。

袴を始めてご購入する、これから購入を検討している、等の方のご参考になれば幸いです。

馬乗り袴とは!?

一言でわかりやすくご案内いたしますと、キュロットスカートの様な状態になっております。

中で足を通すように二股に分かれておりまして、左右の足を別で通して着用します。名前の通り、馬に乗りやすい仕立てとなっております。

踊り衣装等で見かける事があると思います

元々は行燈袴が出来る前は馬乗り仕立ての袴がほとんどでしたので、正装としては行燈袴より歴史は古くなっております。現在の馬乗り袴の仕立てとは別に、良く時代劇でお殿様が長ーい袴を引きずって着用している長袴といったの物も昔はありました。遠山の金さんとかが履いているものですね。

元々は江戸時代に武士がその名の通り馬に乗るために履いた袴と言われております。

馬に乗る為に二股に分かれており、乗馬に適したデザインとなっています。キュロットスカートの様な形状のイメージをしていただくとわかりやすいかと思います。

腰の位置などで合わせて着付けをします。

馬乗り袴は裾さばきがしやすくとても歩きやすいです。

ちなみにスポーツの剣道で使用する袴は馬乗り仕立てになっております。

行燈袴とは!?

対して行燈袴とは、馬乗り袴の様に中に仕切りが無く、普通のスカートの様に空洞の仕立てとなります。

ちなみに女性が卒業式等で履く袴はほどんど行燈仕立てとなっております。

卒業式等では現在はお馴染みですよね

行燈袴は襠(まち)の無い筒型なのが特徴です。スカート状の形が行燈に見えることから、呼ばれるようになったそうです。

馬乗りはキュロットタイプ、行燈はスカートタイプと覚えちゃいましょう。

現在の男性の正装で着用する袴も行燈仕立てが多くなってきたそうです。お手洗いの時に楽であったりしますので便利さで増えてきたようですね。

卒業式等で着用する女性袴は以前よりずっと行燈袴となっております。

どっちの袴が正式な仕立てなの?

これはどちらでも正式な仕立て方になりますので、略式、正装と分ける必要が無くどちらも使用できます。

正面から見た状態では馬乗り、行燈の違いはわかりませんし、それこそ現在では馬に乗る場面は日常生活でまずないと思いますので、馬乗り仕立てにしないといけない理由もございません。

内側が異なるだけですので、特にどちらかの袴を着用する際に特別な物を使いで購入したりする必要はございませんのでお好みと便利さなどで決めて良いと思います!

袴の種類

金の織生地等を使用した、派手な踊り袴、定番の縞袴、無地の無地袴、裾が絞ってあるたっつけ袴等、たくさんの袴をご用意しております。

裾を絞って結ぶタイプのたっつけ袴

着用するシーンによってお選びいただければと思います。

もちろん、卒業式等で着用する女子袴もご用意ございます。

各サイズご用意ございますし、別途オーダーサイズも対応できますので、お気軽にご相談ください。

また、今更な注意点になりますが袴のみで着付けをする事はございません。

下は袴、上はTシャツ・・・なんて事はないですよね。

和装の一部として袴がございますので、お着物と一緒に着用するものになります。

勿論当店は着物もご用意ございます。

袴を着用する事を前提とした袴下着物もご用意がございます。

↑こちらは袴下着物ですが、見た目上はわからないですよね。

袴下着物とは、通常の着物より身丈を短く作っております。その為、袴を履くのが非常に楽になります。

しかし、袴を履く事を前提として作っているので袴がないと丈が不自然に短い着物になってしまい、着物単体での着用は出来なくなっております。是非、ご自身の用途でご検討ください!

是非お求めの袴と一緒にコーディネートでお着物もご検討頂ければと思います。

和装には欠かせない袴は当店でも多数ご用意しております。是非袴を知ってさらに和装の魅力を感じ居て頂ければ嬉しいです!

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