
こんにちは、お祭天国の店長です。
先日、今年から衣装担当を任されたというお客様から、こんな相談をいただきました。「オーダーメイドにあこがれはあるけど、見積もりを見たら予算が全然足りなくて…。かといって既製品をそのまま揃えるのは、なんだか他のチームと被りそうで怖いんです」と。
これ、本当によく聞くお悩みなんです。実はこの「オーダーか既製品か」という二択で悩んでいる方ほど、第三の選択肢を知らないだけ、ということが多いんですよ。今日はそのあたりも含めて、予算内で「高見え」させるコツをお話しします。
オーダーメイドのメリットとデメリット
メリット
チームのテーマや演舞のコンセプトに、デザインを完全に合わせられるのが一番の強みです。「他のチームと衣装が丸かぶりした…」という事故もまず起きません。チームの世界観をそのまま形にしたい、という担当者さんには一番ぴったりの方法です。
デメリット
正直に言うと、費用はかなりかかります。人数や枚数にもよりますが、既製品の数倍になることも珍しくありません。それと、デザイン決め~縫製~納品までの期間も長くなるので、本番から逆算してかなり早めに動き始めないと間に合わなくなります。
うちでオーダーをおすすめするのは「予算に余裕があって、コンセプトのこだわりが強いチーム」だけです。逆にこの2つが揃っていないなら、無理にオーダーにする必要はないと思っています。
既製品のメリットとデメリット

メリット
なんといっても費用がぐっと抑えられること。それから、在庫があればすぐ届くので、「気づいたら本番まで2か月しかない!」というよくある状況でも間に合わせやすいです。
デメリット
同じ商品を他のチームも買っている可能性はあります。あとは、サイズ展開(既製のSML区切り)が決まっているので、メンバー全員にジャストフィット、というのは難しいです。袖丈や着丈のちょっとした調整は、各自でお直しに出していただくことになります。
既製品でも「高見え」させる3つのコツ

コツ①:帯や小物でオリジナリティを出す
上着が既製品でも、帯の色や柄、鉢巻(はちまき:頭に巻く布)のデザインを変えるだけで、印象はガラッと変わります。私が現場で見てきた感じだと、「あのチーム、衣装かっこいいよね」と言われるチームほど、実は小物選びで差をつけているんですよね。
コツ②:カラーコーディネートにこだわる
上着・パンツ・帯・小物、それぞれの色をバラバラに選ぶと、どうしても「寄せ集め感」が出てしまいます。逆に言うと、チームカラーを2~3色に絞って、そこから各アイテムを逆算して選ぶだけで「揃えた感」がぐっと出るんです。デザインを言葉にするのが苦手という方は、まず色を3色決めるところから始めてみてください。
コツ③:去年のパーツを活かして上着だけ新調する
これ、担当者さんに一番お伝えしたい話です。毎年すべて新調する必要はまったくありません。帯や鳴子入れ(なるこいれ:鳴子を腰に提げるための袋)など、状態の良いパーツは去年のものを使い回して、上着だけ新しくする。それだけでも、見た目の印象はガラッと変わります。予算に悩んでいる担当者さんほど、「全部新しくしなきゃ」と思い込みがちなので、まずはこの発想転換から始めてほしいです。
「セミオーダー的な使い方」という第三の選択肢
冒頭のお客様にも最終的にご提案したのが、この方法です。うちでは、既製品の上着・帯・小物を、それぞれ単品でバラバラに購入していただけます。
「上着はこのデザイン、帯はこの色、鳴子入れはこれ」と自由に組み合わせれば、フルオーダーほどの費用はかけずに、チームらしい1着が作れます。実際このやり方で乗り切った担当者さんを、これまで何人も見てきました。
「この組み合わせで変じゃないかな?」「うちの予算でどこまでできる?」といったご相談も、いつでも承っています。担当者になりたての方ほど一人で抱え込みがちなので、判断に迷ったら遠慮なく聞いてくださいね。


