先日、今年から衣装担当を任されたばかりというお客様から、こんなお話をいただきました。「正直、衣装のことで頭がいっぱいで、最近よさこい自体を楽しめていないんです…前任者が突然辞めて引き継いだので、毎日サイズ表とにらめっこで」と。
これ、実はうちに来られる衣装担当さんの中でも、すごく多いお悩みなんです。担当になった途端、よさこいが「楽しいもの」から「責任のあるもの」に変わってしまう。でも、ちょっと立ち止まって、改めてよさこいの魅力を思い出してみると、衣装選びの方向性もスッと見えてくることが多いんですよ。
今日は、踊り子・観客・そして衣装担当として運営に関わる方、それぞれの立場で感じられるよさこいの魅力を、私が現場で見てきた感じでお伝えしますね。

踊り子として感じる「やめられない楽しさ」
みほさんも踊り子歴が長いので、もう体で分かっていらっしゃると思うのですが、よさこいって本当に老若男女問わず楽しめる踊りですよね。うちのお客様にも、小学生のお子さんから60代の方まで、本当に幅広い年齢層がいらっしゃいます。
踊り子としての一番の楽しみは、やっぱり演舞そのものだと思います。一人で踊るダンスとは違って、チームの仲間と大人数で1つの楽曲を仕上げていく――この一体感は、他のジャンルにはない魅力ですよね。
そして、衣装担当を任されているみほさんに特にお伝えしたいのは、「衣装が決まった瞬間、チームの空気が一気に変わる」ということ。私が現場で見てきた感じでは、衣装合わせの日って、みんなの顔がパッと明るくなるんですよ。だから衣装担当って、責任は重いけれど、チームの楽しさを最前線で支える役割でもあるんです。
続ければ続けるほど演舞は上達しますし、できることが増えてどんどん楽しくなる。部活動のように「3年間」と区切られていないのもよさこいの良いところで、自分が続けたいと思う限り、ずっと続けられます。
人数が集まれば人間関係のいざこざも多少はあるものですが、そういう人間くさい出来事もひっくるめて、よさこいの一部だと私は思っています。やってみないと味わえない経験が本当にたくさんありますよ。
観客として楽しむ|衣装担当だからこそ見える視点
よさこいは踊り子が主役ですが、観る側に回っても十分楽しめるイベントです。全国のチームごとに演舞も楽曲も衣装もまったく違うので、見ているだけで何時間でもいられます。
ここで、衣装担当を任されたみほさんにぜひお勧めしたいのが、 「他チームの衣装を観客目線でしっかり観る」 ことなんです。これ、デザインのイメージを言葉にできない…と悩んでいる方には、本当に効きます。
「あのチームの帯の結び方、後ろ姿が映える」「あの色合わせは遠目でも目立つ」みたいに、現場で気付いたことをスマホにメモしておくだけで、衣装発注のときに「こういう感じ」とうちに伝えやすくなります。先日も「実はこのチームの衣装が気になって…」と画像を見せてくださったお客様がいて、そこからすごくスムーズに話が進みました。
よさこい祭りは踊りを見るだけじゃなく、ご当地グルメの屋台が並んだり、地域ごとの個性があったりして、お祭りそのものとして楽しいんですよね。「衣装の勉強のつもりで」と気負わず、まずは観に行ってみてください。

長く続けられるからこそ「衣装の使い回し」も考えたい
よさこいの大きな魅力の一つが、 「期間の縛りがなく、ずっと続けられる」 ことです。部活やサークルと違って、チームが続く限り何年でも参加できる。これは衣装担当の視点で見ると、すごく大事なポイントなんです。
というのも、長く続くチームだからこそ「今年の衣装、来年も使えるかな?」「帯や小物だけ変えて、上着は再利用できないかな?」という発想が活きてくるんですね。予算オーバーが怖い…という相談をよく頂きますが、私が現場で見てきた感じでは、 パーツの組み合わせを工夫しているチームほど、長期的に予算が安定しています 。
例えば、上衣(じょうい:上半身に着る羽織のような衣装)は数年使い、帯と小物だけを年ごとに変える、というやり方。これだけで雰囲気はガラッと変わりますし、衣装担当の負担もグッと減ります。
大人になると、仕事と家の往復で日々が消化されていきがちですが、よさこいを続けていると新しい楽しみが見いだせて、仕事にも良い影響が出るというお声もよく頂きます。だからこそ、衣装担当としても「長く続けられる仕組み」を意識して選んでいただけると嬉しいです。

よさこいチームへの参加の仕方
「よさこいを始めてみたいけど、どうやって入ればいいの?」というご相談も実は多いんです。学生さんなら学内のサークルが入りやすいですが、社会人の方はちょっと迷いますよね。
よさこいは大人数でやる演舞なので、一人で始めるのはちょっと難しい踊り。今はSNSやホームページでメンバー募集をしているチームがすごく多いので、検索してみるのが一番早いです。演舞動画を公開しているチームも多いので、雰囲気を見てから決められますよ。
「お住まいの地域+よさこい」で検索してみると、意外とご近所に活動しているチームが見つかったりします。
練習場所として多いのは、自治体の地域センターなどですね。レンタルスタジオを使うチームもいらっしゃいます。専用のよさこい練習場というのは、ほとんどないのが現状なので、各チームが工夫して場所を確保しています。
これからチームに加入する方は、練習場所が自分の通いやすい場所かどうかも、事前に確認しておくと安心ですよ。ホームページで公開しているチームも多いので、加入希望先があるなら必ずチェックしてみてください。
最後に、みほさんのように「衣装担当を引き継いだばかりで不安」という方にお伝えしたいことがあります。衣装担当って、表に立つ役割ではないけれど、チームのみんなが本番で気持ちよく踊れるかどうかを左右する、すごく大事なポジションなんです。
完璧に決めなくて大丈夫。生地のことも、サイズのことも、予算のことも、一緒に考えていける相手はちゃんといます。うちにも気軽にご相談くださいね。本番の圧巻のステージは、踊る人にも、観る人にも、そして衣装を支えた人にも、必ず感動を返してくれますから。




