よさこい衣装担当 失敗しないチームのまとめ方|30人の意見をどう揃える?

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こんにちは、お祭天国の店長です。

先日、今年から衣装担当を引き受けたというお客様から、こんなお電話をいただきました。「踊り子として参加していた頃は、衣装担当ってこんなに大変だと思っていませんでした…正直、踊ることの何倍も気を使います」と。受話器の向こうから、本当に困っている様子が伝わってきました。

前任者が急に辞めて、なんとなく引き受けてしまった。気づいたら30人分の衣装を一人で決めなきゃいけない立場になっていた。そんなお話を、本当に毎年たくさんのお客様から伺います。今日は、そういう「初めて衣装担当になった方」が必ずぶつかる壁と、私が現場で見てきた乗り越え方をお伝えしますね。

衣装担当の仕事は、本番が始まる前にほぼ終わっている

みほさん(仮名)は最初、こうおっしゃっていました。「踊り子のときは練習だけ集中していればよかったんです。でも担当になった途端、テーマ決め、業者選び、見積もり、サイズ集計、発注、納品確認、配布…これを全部やって、本番ではまた普通に踊るんですよね?」と。

そうなんです。衣装担当の仕事って、本番が始まる前にほぼ8割終わっているんです。でも、その苦労って、なかなか他のメンバーには見えにくい。だから「ありがとう」の一言がなかなかもらえなくて、心が折れそうになる方が多いんですよね。

まずお伝えしたいのは、 “その大変さを感じているのは、あなただけじゃない” ということです。毎年、全国で同じ立場の方が同じように悩んでいます。

 

30人の意見をまとめるのは、物理的に不可能です

うちに相談に来られる衣装担当さんが、一番最初にぶつかる壁。それが「メンバーの意見がまとまらない」問題です。

30人、50人と人数が増えれば、当然、色の好みも、予算感覚も、体型も、全員バラバラです。「赤系がいい」「青のほうが映える」「もっと派手にしたい」「動きやすさ重視で」…これ、全員の希望を100%叶えるのは、物理的にどう考えても無理なんです。

みほさんも「優しく全員に聞こうとしすぎて、決められなくなってしまった」と話していました。私が現場で見てきた感じでは、ここでつまずく方が本当に多いです。誰かが少し我慢する場面は、必ず出てくる。これを最初から覚悟しておくだけで、ぐっと気が楽になりますよ。

後から文句を言われない、決定プロセスの残し方

衣装担当さんが一番傷つく瞬間。それは、衣装が届いた後に「思っていた色と違う」「この衣装だったから入賞できなかったんじゃない?」なんて言葉を投げかけられたときです。これは本当に多くの担当さんが涙された場面で、私も話を聞いていて胸が痛みます。

でも、これを防ぐ方法はちゃんとあります。それは「決定までの道のりを、全員に見えるようにしておく」ことです。みほさんに私がお伝えしたコツを、3つご紹介しますね。

 

アンケートや多数決の結果を、文字で残しておく

「LINEのアンケート機能でA案が一番多かったので、この方向で進めます」と、決定の根拠を全員に共有しておく。これだけで、後から「そんな話、聞いてない」と言われるリスクがぐっと減ります。口頭だけだと記憶があやふやになるので、必ず文字や画像で残すのがポイントです。

 

最終候補は、必ず全員の目に触れさせる

候補を2〜3点に絞ったら、画像でも実物サンプル(生地見本のこと。実際の色や手触りを確認できます)でも構わないので、必ず全員に見せて確認を取ってください。「見ていない」「知らなかった」と言えない状況を、あえて先に作っておくんです。これがあるかないかで、納品後の空気が全然変わります。

 

「全員一致」は最初からあきらめる

30人全員が100%満足する衣装って、正直、この世に存在しないんですよ。「多数が納得できる選択」を目指す、少数意見は丁寧に聞いた上で最終決定は代表や幹部に任せる。この意思決定のルールを、衣装選びを始める前に決めておくことが本当に大切です。みほさんも、これを聞いてかなり肩の力が抜けたとおっしゃっていました。

 

オーダーメイドと既製品、どっちを選べばいい?

もう一つ、初めての衣装担当さんに必ず聞かれるのが「オーダーメイド(一から作る完全別注のこと)にすべきか、既製品にすべきか」というご相談です。

オーダーメイドは自由度が高い分、どうしても費用が膨らみがちです。チームの予算規模や、どこまでオリジナリティを出したいかで判断は変わってきます。一方で既製品は費用を抑えやすいですが、全員分のサイズが揃うかの確認が必要になります。

みほさんには「既製品の半纏に、帯やパーツだけオリジナルを足す」という方法をご提案しました。うちでは、こういう既製品ベースで “オリジナル感” を出す組み合わせ方も得意なんです。来年以降、パーツだけ作り変えて再利用することもできるので、長い目で見るとコスパも良くなりますよ。

衣装担当さんの心と時間の負担を少しでも軽くしたい。それが私の願いです。「こんな初歩的なこと聞いていいのかな」というご相談こそ、いつでも歓迎しています。

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