
こんにちは、お祭天国の店長です。
先日、今年から急にチームの衣装担当を任されたというお客様から、こんなご相談をいただきました。
「上着の値段を見たら5,000円くらいだったので、その予算でみんなに案内したんです。そうしたら、帯やら鳴子入れやら足袋やらを全部足したら、ひとり3万円を超えてしまって…。メンバーに『話が違う』って言われてしまって、本当に困っています」
この「思ったよりずっと高くなる問題」、実は毎年同じようにご相談をいただきます。今日は、なぜこういうことが起きてしまうのか、そしてチームへの予算説明をどう乗り切るか、私が現場で見てきた感じでお話しさせてください。
よさこい衣装は「上着だけ」では完成しないんです

踊り子として参加していた頃って、衣装は「もう揃っているもの」として目の前にあるので、意外と全アイテムを意識しないんですよね。みほさんのように担当になって初めて、「あれ、必要なものってこんなにあるの?」と気づかれる方がほとんどです。
演舞に必要なものを並べてみると、こんな感じになります。
衣装本体
上着(法被=祭りの定番上着、チャイナ風、和装風など)、パンツまたはスカート、それからインナー(さらし=胸に巻く晒し布や、タンクトップなど)。
小物類
帯、鳴子入れ(演舞で鳴らす木製楽器を腰に下げる袋)、前掛け、鉢巻またはヘアアクセサリー。
履物
地下足袋(ゴム底の作業足袋)、草履、スニーカー。これは演舞スタイルによって変わります。
これらを全部新調すると、ひとりあたり2万〜4万円になることは珍しくありません。チームによっては衣装ケースや小物入れまで必要になるので、さらにプラスでかかります。最初のご相談者さんが「3万円を超えた」とおっしゃっていたのは、決して特別なケースではないんですね。
「思ったより高い」となってしまう本当の理由

みほさんのように予算を見誤ってしまう一番の理由は、「上着の値段だけを見て全体を判断してしまう」ことなんです。これ、本当に誰でもやってしまうことなので、責められることじゃないんですよ。
ネットで「よさこい衣装」と検索すると、まず目に飛び込んでくるのは上着の価格です。5,000円〜8,000円くらいの商品も多く、つい「これくらいで済むんだ」と思ってしまう。ところが、帯・鳴子入れ・前掛けと、小物を一つずつ加えていくと、気がついたときには予算をはるかに超えている、というわけなんですね。
チームへの予算説明は「最初に」「具体的に」が鉄則
衣装担当のみほさんが一番怖いのは、後からメンバーに「こんなにかかると思わなかった」と言われることだと思うんです。実際、ご相談に来られる方の多くがこの一言に苦しんでいらっしゃいます。
これを防ぐには、衣装選びを始める前に、チーム全員に予算感を共有しておくのが何よりも大事です。
うちでよくおすすめしているのは、「ゴージャス版」と「コスパ版」の2パターンを最初に提示してしまうやり方です。たとえば「全部新調するならひとり3万〜4万円、去年の小物を使い回せば1万〜2万円で済みます」というふうに、選択肢と金額を一緒に伝える。こうしておくと、メンバーの期待値が最初から正しい場所にセットされるので、後から「話が違う」とはなりにくいんですね。
予算を賢く抑える、現場で見えてきたコツ
去年のパーツを使い回す
帯・鳴子入れ・地下足袋など、前年から引き継げるパーツは積極的に再利用しましょう。私が現場で見てきた感じだと、上着だけ新調するだけでも、チームの印象はガラッと変わります。「全部新しくしないとダサくなる」というのは思い込みであることが多いです。
単品で揃えられるお店を選ぶ
セット販売だけのお店だと、本当は要らないアイテムまでセットで買うことになってしまうことがあるんですね。うちでは上着・帯・小物をそれぞれ単品で買えるので、「今年は上着と帯だけ新調しよう」といった柔軟な組み立て方ができます。
まず1枚お試ししてから追加発注する
チーム全員分をいきなりまとめて発注するのは、初めての担当さんには本当に怖いものです。なのでまず1枚だけ買って、実物の色味や生地感、サイズ感を確かめてから追加注文するという方法もあります。うちは返品にも対応していますので、「思っていたのと違った」を防ぎたい方は、この方法が一番安心かなと思います。
「費用の見通しが立たなくて不安です」「メンバーへの伝え方がわかりません」というお声、本当によく聞きます。一人で抱え込まずに、ぜひ一度ご相談ください。チームの規模やイメージをお聞きした上で、現実的なプランを一緒に組み立てていきます。


