長襦袢って何?着物デビューで忘れがちな必須アイテムをご紹介します

いつもありがとうございます。お祭天国店長です。

今日は「長襦袢(ながじゅばん)」についてお話しさせてください。ちなみに「ちょうじゅばん」と読む方がけっこういらっしゃるんですが、正しくは「ながじゅばん」ですのでお間違えなく!

お店でも「着物は選んだけど、長襦袢って何ですか?」というご質問を本当によくいただきます。着物本体に比べると地味な存在ですし、初めての方が詳しくないのは当然ですよね。

でも実はこの長襦袢、着物を着る上で絶対に欠かせないアイテムなんです。今日はそのあたりを店長なりにわかりやすくお伝えしていきますね。

長襦袢は着物の下に着るもの

着る順番としては、肌襦袢→長襦袢→着物、これが基本です。長襦袢には防寒の役割もありますし、大切なお着物を汗や汚れから守ってくれる、いわば縁の下の力持ちなんですよ。

着物を選ぶときってどうしても着物本体のデザインに夢中になりますよね。お気持ちはよーくわかります。でも襦袢選びも実はかなり大事でして、着物との組み合わせで仕上がりの印象がガラッと変わるんです。
それから「肌襦袢」と混同される方もいらっしゃいますが、これは別物ですのでご注意くださいね。
長襦袢は白無地のフォーマルなものから、柄物のおしゃれなものまで色々あります。衿や裾の色柄で個性が出せるのも楽しいポイントです。実際にうちのお店でも「着物だけ買って、いざ着ようと思ったら襦袢がなくて着られなかった!」というお客様が年に何人かいらっしゃいます。着物デビューの際はぜひセットでご用意くださいね。

肌襦袢と長襦袢の違い

ここ、お店でもよく聞かれるところです。長襦袢は着物の下に着るもので、直接お着物が肌に触れるのを防いでくれます。通常は肌襦袢の上に着ます。つまり肌襦袢と着物の間に挟まる存在ですね。

洋服でいうと、肌襦袢が肌着(インナー)、長襦袢がブラウスやシャツみたいなイメージでしょうか。

肌襦袢についてはこちらのページでも詳しくご案内していますので、合わせてご覧ください。

肌襦袢の役割

「肌」とつくだけあって、まさに肌着です。汗をしっかり吸い取ってくれて、着物に汗染みが付くのを防いでくれます。

お祭りの時期なんかは特にありがたい存在ですよね。

また、吸水性だけでなく冬場は保温の役割もあるので、防寒対策にもなりますよ。

肌襦袢の素材

汗を吸うのが仕事ですから、やはり綿素材が多いです。肌に直接触れるものですから、チクチクしない綿が一番安心ですね。

肌襦袢の代用品

実はキャミソールやタンクトップで代用される方もけっこういらっしゃいます。お祭りの時なんかは「手持ちのもので何とかなりませんか?」と聞かれることも多いですね。

長襦袢以外にも襦袢ってあるの?

長襦袢は文字通り丈が長く、一枚で完結するタイプです。

でも実は、丈の短いものや上下に分かれた二部式のものなど、バリエーションがあるんですよ。

半襦袢

長襦袢の丈が短くなったバージョンが半襦袢です。

フォーマルな場面では基本的に長襦袢が望ましいですが、普段着やちょっとしたお出かけなら半襦袢で十分という場面も多いです。着るシーンに合わせて使い分けるのが賢いやり方ですね。

最近は内側に肌着部分が一体になっていて、肌襦袢の機能も兼ね備えた半襦袢も出ています。これ、着付けの手間が一つ減るのでなかなか便利なんですよ。

こういったアイデア商品がどんどん増えてきていますので、ぜひ色々チェックしてみてくださいね!

東スカート・裾除け

半襦袢とセットで使うのが東スカートです。

半襦袢は上半身だけなので、下半身にはこの東スカートを合わせます。

上下に分かれているぶん着付けが楽ですし、丈の調整もしやすいのが嬉しいところ。お客様からも「これ便利ですね」とよく言っていただけます。

東スカートは筒状になっていますが、筒になっておらず巻いて着用するタイプを「裾除け」と呼びます。

長襦袢の素材について

長襦袢に決まった素材があるわけではなく、いろいろな素材で作られています。素材によってお手入れのしやすさや着心地が全然違うので、ご自分に合ったものを見つけていただきたいですね。

正絹

着心地の良さでいえば、やはり正絹が一番だと私も思います。静電気も起きにくく、着ていて本当に気持ちがいいんですよね。お値段はそれなりにしますが、一着は持っていて損はないと思いますよ。

ただ正直なところ、お手入れは少し気を使います。自宅で気軽にジャブジャブ洗えるタイプではないので、丁寧にお手入れできる方向けですね。「管理が面倒かも…」という方には、次にご紹介するポリエステルがおすすめです。

ポリエステル

当店でも一番多く取り扱っているのがポリエステルです。シワになりにくく、とにかく長持ちします。

何より洗濯が簡単なのが最大のメリットですね。お値段もお手頃なので、「襦袢は控えめにして、その分着物本体に予算をかけたい」という方にはピッタリです。実際そういうご相談をされるお客様、とても多いですよ。

吸水性や通気性はポリエステルの性質上そこまで高くはないですが、普段使いの扱いやすさはダントツです。

麻は吸水性に優れていて、あのサラサラした肌触りが特徴です。夏場に汗をかいてもベタつきにくいので、暑い時期のお祭りや花火大会にはとてもいいですよ。

肌にペタッと張り付くあの感じが苦手な方には、ぜひ試していただきたい素材です。

綿

みなさんお馴染みの素材ですね。

吸水性が良く、普段から扱い慣れている方が多いので洗濯も簡単。お値段も手が出しやすいです。

ただ吸水性がある反面、汗を吸うと肌にまとわりつきやすいところがあります。ゴワゴワ感が気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。

長襦袢はどこで買えるの?

特別珍しいものではありませんので、着物を扱っているお店なら基本的に置いてあります。もちろん当店でもご用意しておりますよ。着物を買いに行くときに襦袢をお持ちでなければ、ぜひ一緒にご購入ください。あとから「あ、襦袢忘れてた!」となるとまた買い物に行く手間が増えてしまいますからね。

二部式襦袢とは?

先ほどご紹介した半襦袢と、東スカートまたは裾除けがセットになったものです。

上下の二部に分かれているから「二部式」。そのままですね。着付けに慣れていない方でも比較的扱いやすいので、着物初心者さんにもおすすめしています。

着物との相性と選び方

さて、ここからは着物との合わせ方についてお話ししますね。

長襦袢は基本的に着物の内側に着るものなので、全部が見えるわけではありません。でもチラッと見える部分があるからこそ、相性を考えるとグッとおしゃれ度が上がるんですよ。

振袖と合わせる長襦袢

振袖には縮緬や綸子など、できれば正絹でボリューム感のあるものが合います。

振袖は袖が長いぶん、長襦袢が外に出やすいんです。軽い素材だとヒラヒラと出てしまって、ちょっとチープに見えてしまうことも。重みのある素材を選ぶと落ち着きが出ますよ。

色に関しては特に決まりはありません。TPOや着物のデザインに合わせて自由にコーディネートしてくださいね。

訪問着・付下げと合わせる長襦袢

紋綸子やちりめん、楊柳などを合わせることが多いですね。

柄はぼかしや無地など控えめなものが人気です。訪問着は着物自体に華やかな柄があるので、長襦袢まで柄が強いとちょっとうるさくなってしまうんですよね。品があって柔らかい印象のものが合わせやすいと思います。

フォーマルな場面では、上品な淡い色や白がおすすめです。

結婚式・入学式・七五三などのお祝いごとには、クリーム色・淡いピンク・薄いグリーンなど、上品で控えめな色を選んでおけば間違いありません。もちろん白でもOKですよ。

色無地に合わせる長襦袢

色無地というのは、黒以外の一色で染められた柄のない着物のことです。

家紋を入れればフォーマルにも使えますが、基本は普段使いのお着物ですね。

合わせる長襦袢は紋綸子やちりめん、楊柳などが定番です。

フォーマルで着るなら無地やぼかしで控えめに。カジュアルに着るなら柄物も含めて自由に楽しんでみてください。色無地はシンプルな分、長襦袢で遊べる余地が大きいんですよ。

小紋・紬に合わせる長襦袢

小紋や紬はもともとカジュアルな普段着ですから、フォーマルな場面で着ることは少ないと思います。

なので長襦袢も自由に選んで楽しんでいただければOKです!小紋の柄との相性を考えてみるのも面白いですし、あえて控えめな無地を合わせるのもアリ。

色もお好みで大丈夫。着物とコントラストをつけた色にするのも粋ですし、同系色でまとめるのも素敵です。ぜひご自身のセンスでコーディネートを楽しんでくださいね!

着物と違って内側に着るものですから、一見どれでもよさそうに感じるかもしれません。でも今は本当に色々な種類があって、TPOに合わせたコーディネートが楽しめるんです。せっかくの着物ライフ、襦袢選びも含めてぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです!

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