こんにちは、お祭天国の店長です。
3月も半ばを過ぎ、夏のよさこい祭りに向けた衣装制作もいよいよ大詰めですね。デザインが固まって、業者との打ち合わせも進み「あとはサイズを集計して発注ボタンを押すだけ!」というチームも多いんじゃないでしょうか。
先日、今年から衣装担当を任されたばかりだというお客様から、こんなご相談をいただきました。
「前任者が急に辞めてしまって、なんとなく引き受けてしまったんです。発注枚数もサイズもこれで本当に大丈夫なのか、押す直前で怖くなってきて…」
そうなんです。初めて衣装担当になった方にとって、この「最終発注」は一番胃が痛くなる瞬間。
「本当にこの枚数で足りる?」「サイズが合わなかったらどうしよう?」と、夜も眠れなくなりますよね。
今日は私が現場で見てきた感じで、発注直前に見落としがちな3つの落とし穴と、その回避方法をお話しします。発注を確定する前に、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

落とし穴①:「今のメンバー数ぴったり」で発注してしまう
みほさんのようなお客様から一番多く聞く失敗が、現在のメンバー数にきっちり合わせて発注してしまうケースです。
よさこいチームって、春から夏にかけては「新メンバーが入ってきた」「あの子が急に来られなくなった」と、人の動きが本当に激しい時期なんですよね。特に4月は進学や就職、転勤が重なって、メンバー表がころころ変わります。
「足りなくなったら追加で頼めばいいや」と思いがちですが、よさこい衣装の追加発注って、思っている以上にハードルが高いんです。
ロット割れで単価がはね上がる
最初の50着は安く作れても、追加の3着は「小ロット扱い(少量だけ作る発注)」になって、1着あたりの値段がぐっと高くなることがあります。「予算オーバーが一番怖い」という担当者さんには、ここが本当に痛いポイントです。
納期が本番に間に合わない
夏祭り直前はどの衣装業者も繁忙期で、追加分が本番に間に合わなかった…というご相談を毎年いただきます。
生地のロットブレ(色味のずれ)
同じ生地でも、染める時期が違うと微妙に色合いが変わってしまう「ロットブレ」という現象があります。並べて踊ったときに「あれ、3人だけちょっと色が違う?」となりかねません。
うちのおすすめ対策
予算が許す範囲で「予想されるメンバー数+予備を数着(M・Lなど着回しやすいサイズ)」を最初から一緒に発注しておくこと。これだけで、追加発注で慌てるリスクがぐっと減ります。一見コストが増えるように見えますが、トータルで見ると安く済むことがほとんどなんです。
落とし穴②:サイズ集計を「自己申告」だけで終わらせてしまう
「みんなに普段着のサイズをLINEで聞いて、エクセルにまとめました!」
このやり方、すごく丁寧に聞こえるんですが、実は危険信号です。
よさこい衣装って、普段着のTシャツとは作りがぜんぜん違うんですね。和装ベースのものや、激しい動きをするパンツは、普段のサイズ感がそのまま当てはまらないことがよくあります。
「普段Mだから」とMで申告したけれど、衣装のパンツは太ももがパツパツで踊れない…というご相談、毎年必ずいただきます。サイズ管理が不安というみほさんのような担当者さんにとっては、本番直前に泣きそうになるパターンです。

うちのおすすめ対策
必ず衣装業者が出している「サイズ表(実寸:実際の衣装の寸法)」をメンバーに共有してください。そして、できればメジャーでバスト・ウエスト・ヒップを測ってから申告してもらいましょう。
サンプル衣装が借りられる業者なら、絶対に試着会を開くことをおすすめします。ただ着るだけじゃなく「しゃがむ・腕を上げる・前屈する」など実際の振りに近い動きをしてもらうのがコツです。これだけで本番のトラブルがぐっと減ります。
落とし穴③:小物の「予備」を数え忘れている
上着やパンツの枚数には神経をすり減らすのに、意外とすっぽり抜け落ちるのが「小物類」なんです。
- ・帯
- ・鉢巻・ヘアアクセサリー
- ・鳴子入れ(鳴子を持つときの袋)
- ・インナー(さらしなど)
こういう小物は、衣装本体よりも紛失しやすく、練習中に破れたり汚れたりしやすいんですね。特に帯と鉢巻は、本番当日の着付けで「あれ?1本足りない!」とパニックになる原因の常連さんです。

うちのおすすめ対策
小物類は本体より少し多め(メンバー数の+10%くらい)で発注しておくと安心です。それから、前年から引き継いで使い回すパーツ(鳴子入れなど)がある場合は、発注前に必ず現物を全部出してみて「本当に全員分、使える状態で揃っているか」をひとつずつ確認してください。「あると思っていたら去年の練習で破れていた」というのは本当によくある話です。
最後に:不安なことは、発注前に全部業者に聞いてOKです
衣装担当の方って、チームを背負って一人で抱え込みがちなんですよね。「こんな細かいこと、聞いたら迷惑かな…」と遠慮しているお客様も多いです。
でも、サイズ展開の相談も、追加発注の条件も、生地の丈夫さも、ちょっとでも引っかかることがあれば、発注を確定する前に絶対に業者に聞いてください。きちんとした業者なら、過去の事例を踏まえてちゃんと答えてくれるはずです。
うちでも、よさこい衣装のご相談は随時お受けしています。「去年の帯はそのまま使って、今年は上着だけ新調したい」といった、パーツの使い回しのご相談にも柔軟に対応できますので、気軽に声をかけてくださいね。
発注前のひと呼吸の確認で、夏の演舞がぐっと安心して迎えられますように。
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