着物のお仕立てをご注文いただく際に必ず決めていただくのが単衣仕立て、袷仕立てのどちらにするかです。
反物からお着物を作ったことがあるお客様でしたらほとんどの方がお店の方に尋ねられたと思います。
今回は単衣仕立て、袷仕立てについての記事になります。
単衣 袷 の読み方
意外と多いご質問、または間違えが多い事のが読み方です。
単衣(ひとえ) 袷(あわせ) と読みます。
良くお問い合わせのお電話などで たんい と言われたりする事がございます。単衣(ひとえ)の事ですね。
お店や店員さんに正しく情報を伝えるために是非正しい読み方をマスターしましょう。
単衣仕立て、袷仕立てって何が違うの?
こちらが一番大事な事ですね。
単衣仕立て、袷仕立ての違いは裏地がつくがどうかです。
単衣仕立ては裏地が無い仕立て方です。
袷仕立ては裏地がある仕立て方です。
つまり、浴衣などは単衣仕立てが基本になりますよね。季節やTPOによって単衣仕立て、袷仕立てを選んでいただければと思います。基本的には一度仕立てた着物を、気分によって何度も仕立て直せる・・・って訳では無いので初めに作る時にしっかりどちらの仕立て方にするか決めてから購入しましょう。
着物本体が、絵羽なのか、総柄なのかによっても選び方が異なってくると思います。まずは表地になる反物を決めてみましょう!
袷仕立てで使用する裏地は何を使うの?
袷仕立てで使用する裏地は表地とは異なります。
表地のあまり生地を使用するのではなく、専用の裏地の生地がございます。
その裏地が、胴裏と八卦と呼ばれる物です。
着物の裏地に適した素材で色等も数多くございます。裏地を選ぶのも楽しみの一つですよね!
ぼかしが入っているものや、無地の物など数多くございます。表地のお着物と合わせた際のバランスやお好みで選んでいただければと思います。
基本的には裏地から選ぶ方はほとんどいないと思いますので、表地となる着物を決めていただき、その後に袷仕立てにするなら裏地を選ぶといった流れが良いですね。
どっちが安く買える?
着物の反物が同じものを使用すると仮定した場合のお話となりますが、単衣仕立ての方が安いです。
お仕立て代も裏地が無い分安くなりますし、単純に裏地の代金もかかりません。
当然お仕立ての納期も単衣より袷の方が早いです。
しかし、安いから単衣の方がいい!といった選び方ではなく、ご着用になる季節や機会でどちらが望ましいかわかれると思いますのでお着物を製作する場合はその点もご検討いただければ幸いです。
奥の深い着物の世界ですが、反物を仕立てて自分好みのお着物を製作するのが一番の醍醐味だと思います。
仕立て方の違い、裏地でのコーディネート、等、ご自分のお好み等を含めてお着物のお買い物をお楽しみいただければより一層和装の世界を楽しめると思います。
着物の事なら是非、お祭天国にお任せください!